ヘッドハンターの9割超が「中途採用活動の活発化」を認識
人材不足を課題とする企業にとって、「中途採用活動」が課題解決に向けた重要な要素となっているが、転職市況の動向はどうなのだろうか。ビズリーチはまず、「半年前と比較して、企業の中途採用活動状況についてどのように感じているか」と尋ねた。すると、「活発になった」が32.7%、「変わらず、活発である」が62.3%で、「活発である」との回答の合計は95%にのぼった。約8割が「即戦力人材の採用難易度が上がっている」と回答
次に同社は、「1年前と比較し、即戦力人材の採用の難度は上がっていると感じるか」と尋ねた。すると、「全体的に上がっていると感じる」が38.5%、「一部職種で上がっていると感じる」が39.9%だった。難易度が「上がっている」との回答の合計は78.4%となった。“採用部門責任者が主体的に採用活動へ関わる企業”が増加傾向か
続いて同社は、「1年前と比較して、採用する部門(現場)の責任者が、即戦力採用活動に主体的(直接的)に関わる企業が増えていると感じるか」を尋ねた。すると、「増えた」が34.4%、「どちらかと言えば増えた」が62.6%で、「増えた」とする回答の合計は97%を占めた。9割以上が“採用部門責任者の主体的な関わり”が「採用成功率の向上につながる」と回答
さらに、「即戦力採用において、採用する部門(現場)の責任者が主体的(直接的)に関わることは、採用成功につながると思うか」と同社が尋ねた。すると、「つながる」が72.9%、「どちらかといえばつながる」が24.2%で、「つながる」とする回答の合計は97.1%となった。来年の中途採用活動の見通しは、8割が「活性化する」と予測
また、同社が「来年(年明け、2023年1月~3月)の、企業の中途採用活動はどうなると思うか」と尋ねると、「活性化する」との回答の合計が80.4%だった(活性化する:30.7%、どちらかといえば活性化する:49.7%)。「活性化する」と回答した人に「その理由」を同社が尋ねると、「ミドルクラス、ハイクラス領域の優秀人材の確保は重要経営課題であるケースが多い」(IT・インターネット)や、「明らかな人材不足。特に、地方における状況は依然需要に対して不足が続いている」(メーカー)、「DX推進を加速する企業が増えている」(金融)などといった声が寄せられたという。
他方で、採用活動が「鈍化する」との回答も19.6%と、2割近くあった(鈍化する:1.7%、どちらかといえば鈍化する:17.9%)。さらに、同社が「その理由」を自由回答で求めると、「外資系企業で、本国の意向により採用凍結する企業が出てきている」(IT・インターネット)や、「日本経済の不透明感」(コンサルティング)、「調達がうまくいっているベンチャーは活性化するが、資金繰りが厳しいところは採用をストップするという二極化が起こっている可能性がある」(IT・インターネット)といった声があがったという。