8割が「次世代経営人材の確保・育成」を不安視
近年、経営者年齢の高齢化が進み、事業承継は以前にも増して重要な経営課題になってきているが、各社の実態はどうなのだろうか。まずJMAMは、「次世代人材育成の確保・育成の状況」について尋ねた。すると、「どちらかといえば不安」が54.8%、「不安」が26.9%となり、「不安を感じている」と答えた人は計81.7%だった。8割弱が「次世代経営人材育成」に前向きな姿勢か
次に、同社は「次世代経営人材の育成を目的とした取り組みの実施状況」を尋ねた。すると、「具体的な取り組みをしている」(43.3%)と「未実施だが取り組みの検討はしている」(34.6%)の合計は77.9%だった。8割弱が、次世代経営人材の育成に対して前向きな姿勢を持っているようだ。「次世代経営人材育成」における強化テーマは「ビジョン構築」が最多に
続いて同社が、次世代経営人材育成において「強化したいテーマ」を尋ねると、「将来構想の展望力(ビジョン構築)」が59.6%でトップとなった。そのほか、上位には「経営戦略策定力」(50%)、「リーダーシップ」(49%)、「組織・人材マネジメント」(46.2%)が続いた。反対に、「リスクマネジメント」、「グローバルマインド・異文化理解」(ともに12.5%)、「ビジネスシステム改革」(5.8%)は実施・検討割合が低かった。