9割超のヘッドハンターが「2022年後半の中途採用活性化」を見込む
経済の正常化が進む中、中途採用や転職の市場は今後どのようになっていくのだろうか。ビズリーチはまず、「2022年後半の企業の中途採用活動」に関する予測について尋ねている。すると、「活性化する」が37.1%、「どちらかといえば活性化する」が54.4%で、合計は91.5%だった。9割超のヘッドハンターが、今後の中途採用の活性化を見込んでいることがうかがえる。企業からの相談内容は「応募が集まらない」が最多。人材確保に苦戦の傾向か
続いて同社は、「1年前と比べて増えた、クライアント企業からの相談内容」を尋ねている。すると、最も多かったのは「応募が集まらない」の83.2%で、2021年調査の結果(67.6%)との比較でも伸び率が高くなった。以下、「内定を辞退されることが多い」が37.3%、「応募要件を満たしていない方からの応募が多い」が34.3%などと続いた。人材獲得競争の激化が進み、希望する要件の人材確保に苦戦する企業があることがうかがえる。●経営者自らが採用活動にコミットしている
●採用部門と人事が連携できている
●企業から主体的に動ける(オファー面談、選考フェーズ短縮など)
●候補者に対し複数の働き方やキャリアパスの選択肢を設けることができる
●自社募集職種に対し高い理解度がある
●選考プロセスを含む良質な求職者体験を実践している
●リモートや副業など、求職者ニーズに合致した環境を構築している
●新規性の高い採用手法をキャッチアップし、さまざまな採用手法を実践している
ビズリーチはこの結果に対し、「主体的なキャリア形成の意識が高まるなか、企業には候補者のキャリア観を意識した上で、一人一人の志向に合わせた仕事内容や働き方を提示することが求められている」との見解を示している。
本調査では、中途採用や転職市場の需要が高まっている一方で、人材獲得に課題を抱えている企業が多いことも明らかになった。自社が求める人材を確実に得るためには、企業の主体的な採用活動や、一人ひとりの志向に合わせた働き方の提示など、柔軟な対応が求められるのかもしれない。