2.5倍に増加した緊急事態宣言後のオンライン商談
創業当初より名刺の管理サービスを展開するSansanでは、新型コロナウイルス感染症の影響により商談のオンライン化が進むことを踏まえ、今年6月よりオンライン上でも名刺交換や名刺データを蓄積できる機能を提供している。そこで、ビジネスパーソンの商談状況や、企業の顧客データ基盤の構築における、新型コロナウイルス拡大の影響や実態を調査した。はじめに「緊急事態宣言前後におけるオンライン商談の状況」を尋ねると、17%から42%へ2.5倍増加していることが判明した。一方で、商談のオンライン化に伴う名刺交換枚数は16.5枚から12枚となり、約3割減少していることがわかった。オンライン商談の課題としては、「対面よりも商談の質が下がる」、「対面よりも受注率が下がる」といった声があがっており、商談の質や受注率に影響が出ていることが明らかとなった。
これを踏まえ、「ビジネスの機会損失が発生しているか」と尋ねると、「発生している」が28.8%、「発生する不安を感じている」が47.9%と、合計76.7%が機会損失の発生や不安が生じていると回答した。