中小企業のテレワークの導入率は、2020年3月の調査時より23%増加
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う「外出自粛期間」を経て、企業のテレワークの状況はどのように変化しているのだろうか。はじめに、勤務先でのテレワークの導入率を尋ねた。その結果、「導入している」と回答したのは36%と、2020年の3月に実施した調査の13%から、23%増加していることが判明した。一方、テレワークを導入しない理由を尋ねると、「業種として難しい」との回答が71.5%と、業種によりテレワークの導入が難しい状況も顕著に現れた。
テレワークに関心を示さない企業が4割超、従業員数が少ない企業ほど関心度は低下傾向に
続いて、テレワークの導入意向を尋ねたところ、「既に導入済み」の回答は36%。「とても関心がある」は5.3%、「やや関心がある」は16%の回答となり、全体的にテレワークの導入は増加傾向にあるとわかった。一方で、「全く関心はない」との回答が24.7%、「あまり関心はない」が18%と、テレワークについて関心を示さない企業も約4割以上にのぼった。IT関連事項の関心度合いは「データのバックアップや災害対策などBCP対策」がトップ
勤務先での「IT関連事項の関心度合い」を尋ねると、最も関心の高い項目は「データのバックアップ/災害対策などBCP対策」で、「とても関心がある」が22.4%、「まあまあ関心がある」が45.8%と、合計68.2%にのぼることが明らかになった。また、「ネットワークやセキュリティーの再設計/構築」についても、「とても関心がある」が18.8%、「まあまあ関心がある」が43.4%と、合計62.2%が関心を示す結果に。このことから、IT関連事項の関心は「テレワーク環境の整備」よりも、「データのバックアップや災害対策などBCP対策」に寄せられていることが判明した。