「リアル/コロナ前と同規模」で内定式を実施する企業が多数か。オンラインは1割未満
コロナ禍ではWebセミナーやWeb面接の開催に加え、オンラインで「内定式」を実施する企業も多く、就職活動における“オンラインの併用”は定着したといえる。一方、アフターコロナのフェーズに入った現在は、リアルでコミュニケーションを図るニーズや重要性も再認識されている。そうした中、今年(2023年度)はオンライン/リアルのどちらで内定式を実施する企業が多いのだろうか。まず学情は、「2024年4月入社の『内定式』の実施形式」について尋ねた。すると、「リアルで実施(コロナ禍前と同規模)」との回答が81.5%で最多だった。以下、「リアルで実施(コロナ禍前より規模を縮小)」(9.7%)、「オンラインで実施」(5%)、「オンラインとリアルを組み合わせて実施(3.8%)と続いた。8割以上の企業が「リアル」かつ「コロナ禍前と同規模」で内定式を実施することが明らかとなった。
今年度調査の自由回答では、「リアルでの開催のほうが、学生の記憶に残ると思う」や「コロナ禍で学生生活を過ごしてきた世代だからこそ、リアルで参加する機会を持って欲しい」、「内定者同士で顔を合わせる機会にして欲しい」といった声が寄せられたという。
2023年の内定式は「10月2日(月)」の実施が6割にのぼる
続いて同社が「今年の内定式はいつ実施するのか」を聞いたところ、「10月2日(月)」が66.7%で最多だった。以下、「10月中に実施(1日・2日以外)」(19.8%)、「11月以降に実施」(8.8%)、「10月1日(日)」(4.7%)と続いた。「10月2日(月)」とした人の自由回答には、「土日を避けて実施する」、「多くの企業が2日に実施すると思うので、同じタイミングで実施する」、「他社と同じ日に実施しないと、自社以外の内定式にも参加できることになる。内定式後の辞退が生じる可能性がある」といった声が寄せられたという。
また、「10月1日(日)」の自由回答では、「遠方から参加する学生もいるので、土日に開催したほうが参加しやすいと思う」、「学業優先のため、平日ではなく日曜日の開催にした」といった声が聞かれたそうだ。他方で、「10月中に実施(1日・2日以外)」、「11月以降に実施」では、「内定辞退があり、内定者がそろっていない」、「採用活動を継続しているので、年内に実施できるように調整している」との意見が寄せられたようだ。