
8割以上が5月中旬時点で「難しい」と回答。母集団形成に苦戦の声
内閣官房による「就職・採用活動に関する要請(※)」では、24卒採用の採用選考活動開始日は、卒業・修了年度の6月1日以降と定められているが、5月中旬時点で各企業では採用の難易度をどのように捉えているのだろうか。はじめに学情は、「24卒採用の難易度について、どのように感じているか」を尋ねた。すると、「難しい」が47.3%、「やや難しい」が34.2%で、合計は81.5%と8割を超えた。自由回答では、「3月の広報解禁時には企業探しを終えている学生が多く、昨年と同時期の採用広報では母集団形成ができない」、「すでに複数の内々定を持っている学生が多く、内々定を出しても承諾に至らない」など、早期化や売り手市場を指摘する声が寄せられたという。
ほかにも、「コロナ禍でリアル開催イベントの出展を見合わせていたので、ノウハウがなく、いざリアルの場で母集団形成をしようと思っても効果的なアピールができない」や、「ここ数年オンライン選考が大半だったので、リアル面接で学生をグリップするスキルが低下している」といった声もあがったとのことだ。

5割が「20代通年採用」を実施。「検討中」も2割を超える
次に同社は、「24卒採用の難易度が高いことを受け、『20代通年採用』を検討しているか」を尋ねた。その結果、「すでに実施している」が50.1%、「検討している」が23.2%で、合計73.3%となった。7割以上が「20代通年採用」の導入や導入検討をしていることが明らかとなった。