6割以上が勤務先の「ワークライフバランス」を重視
昨今、企業でもSDGsの目標達成に向けた取り組みを行うなど、社会的に関心の高まりをみせているが、Z世代の学生はどのような意識をもっているのだろうか。はじめにSoZoは、「働く場所で重視するポイント」を尋ねた。すると、「ワークライフバランス」が63.2%と最も多く、以下、「サービスや商品の将来性」が54.6%、「サービスや商品が好きか」が45.1%と続いた。このことから同社は、「学生は、企業を給与や知名度以外にも多角的に評価・判断している」との見解を示している。働き方のイメージは「自分らしく働ける環境」と「ライフステージごとの仕事量の調節」が上位
次に同社が、「働き方のイメージ」を尋ねると、「自分らしく働ける環境」が53.7%でトップだった。次いで、「ライフステージによって仕事量を調整したい」が53.1%と僅差で続いた。また、3~8位までの3割を超える回答は、「社会的に意義のあるサービスに携わりたい」や「第一線で働きたい」などジャンルに統一性がないことから、同社は「Z世代の多様な価値観がうかがえる」とコメントしている。「自分らしく働きたい」とした人の方が「ワークライフバランス」などをより重視か
次に同社は、1問目の「働く場所で重視するポイント」の回答を、2問目の「働き方のイメージ」で「自分らしく働ける環境」(以下、「自分らしく働きたい」)を選択した323人の回答率とクロス集計した。その結果、「ワークライフバランス」では、「自分らしく働きたい」とした人の回答率が70.3%で、全体(63.2%)より7.1ポイント高かった。次に上昇率が高かったのは、「女性の育休取得率」で、全体(31.8%)より6.9ポイント多かった。また、「自分らしく働きたい」とした人は、3割を超える項目が全体より多く、特に自身の活躍に関する項目を選ぶ人が多かった。
「自分らしく働きたい」人のSDGsへの関心度は「質の高い教育」で上昇
最後に、同社は全体に対し「働くときに福利厚生や環境整備としてポジティブに受け取るSDGsの目標」を尋ね、さらに先の設問で「自分らしく働きたい」と回答した人との差異を示した。すると、「目標4」の社員教育に関する項目では、全体(62.6%)より「自分らしく働きたい」とした人の方が11.7ポイント高く、74.3%となった。また、「目標5」や「目標10」といった平等な機会を示す項目でも、全体より「自分らしく働きたい」とした人の方が、回答率は10ポイント前後高かった。また、働く場所の自由を示す「目標9」、メンタルヘルスや健康診断に関する「目標3」でも、「自分らしく働きたい」とした人の回答が5割~6割となり、学生が重視する項目であると推測できる結果となっている。