3割以上が人的資本の情報を「既に開示済み」と回答
「人的資本情報の開示」について、金融庁では段階的に義務化する方針を示しているが、情報開示に向けた取り組みを行っている大企業はどの程度あるのだろうか。まずHajimariは、「勤務先における人的資本の開示に向けた状況」を尋ねた。すると、「開示準備が整っている」が41.7%と最も多く、以下、「既に開示している」が31.5%、「開示準備をしている最中」が14.8%と続いた。他方で、「開示準備に着手できていない」は4.6%にとどまった。半数以上が「社内環境整備の方針」や「個別事項の具体的な内容」等を検討
次に同社は、前設問で「開示準備が整っている」、「開示準備をしている最中」とした回答者に、「勤務先における人的資本の開示に向けての準備内容」を選択式設問で尋ねた。その結果、「人的資本に関する社内環境整備の方針を検討」(57.4%)、「開示事項に応じた個別事項の具体的な内容を検討」(55.7%)、「ガバナンスや戦略に沿った開示内容を検討」(50.8%)の3項目がいずれも5割を超えた。約8割が「人的資本開示の必要性」を感じている
続いて同社は、「人的資本開示の必要性を感じているか」を尋ねた。すると、「非常に感じている」(28.7%)と「やや感じている」(50.9%)の合計は79.6%と、約8割が人的資本開示の必要性を実感していることがわかった。今後活用・改善のために取り組み予定の施策は「エンゲージメント等のサーベイ」など
次に同社が、先の設問で「既に人的資本開示をしている」とした回答者に「開示後の人的資本の『活用・改善』について準備をしているか」を尋ねた。すると、「準備をしている」との回答は9割以上と大多数を占めたという。そこで、「準備をしている」とした人に、「今後活用・改善のために取り組んでいく予定のある施策」を選択式設問で尋ねた。その結果、「エンゲージメント等のサーベイ」(75%)、「育成/研修制度の充実」(65.6%)、「有給取得率や研修受講率の改善」(56.2%)、「人員の配置転換」(53.1%)が上位を占めた。