「プロ人材への委託業務」の必要性を8割が実感。人材育成の難化が要因か
昨今、「副業」や「ジョブ型雇用」を導入する企業が増えており、今後専門的な業務においてプロ人材に委託をする動きは加速していくと考えられるが、企業では業務委託人材に対して何を求めるのだろうか。はじめにみらいワークスは、「勤務先では、今後プロ人材の業務委託が必要になると思うか」を尋ねた。すると、「非常にそう思う」が42.2%、「ややそう思う」が41.2%と、計83.4%が「プロ人材への業務委託」の必要性を感じていることがわかった。自由回答には、「コア業務以外はその道のプロにお願いすることで、トータルコスト削減も期待できる」や「市場の動きに合わせて人材教育をしても間に合わない」などの声が寄せられたという。
プロ人材に求める業務は「エンジニア」や「PM/システム企画開発」が上位に
続いて同社が、「プロ人材の業務委託に求める業務」を複数回答で尋ねたところ、「エンジニア」が36.7%で最多だった。以下、「PM/システム企画開発」が28%、「事業企画・事業開発」が21.3%となった。自由回答では、「データサイエンス」や「商品開発」、「M&A」といった声もあがったことから、プロ人材に委託したい業務は多岐にわたることがうかがえる。
自社の正社員に求めるスキルは「マネジメント能力」や「責任感」
次に、「プロ人材の業務委託と比較して、正社員に求めるスキル」を同社が複数回答で尋ねたところ、「マネジメント能力」(53.6%)が最も多かった。以下、「責任感」(50.4%)、「コミュニケーション能力」(49.1%)と続いた。正社員と業務委託の人数割合では、実状と理想にギャップあり
続いて、同社が「現在(調査時点)の正社員と業務委託の人数割合」を尋ねた。その結果、「正社員9、業務委託1」が半数弱と最も多くを占めたという。あわせて、「将来的な正社員と業務委託の理想の人数割合」と尋ねたところ、「正社員7、業務委託3」が20.1%、「正社員5、業務委託5」が10.7%となった。実状では正社員に対して業務委託人材の割合が低い一方で、将来的には活用を進めたい意向があると予測される。