副業者の5割は「リスキリング」に取り組む。副業年収により実施率に差か
昨今、デジタル化や新しい働き方が進展する中で「「リスキリング」の重要性が高まっている。企業で働く会社員の中にも、新たに必要とされるスキル獲得のため、リスキリングに取り組む人は増えているようだ。今回の調査では、まずパーソルキャリアが副業者に対し、「リスキリングに取り組んでいるか」を尋ねた。すると、「取り組んでいる」は56%で、半数を超えた。
副業年収によって「リスキリング領域」に差がある実態が明らかに
続いて、同社は「リスキリングしている領域」について尋ね、副業年収別に上位3つを並べた。トップとなった項目は、副業年収が「300万円未満」では「マーケティング/PR」(25%)、「300万円以上500万円未満」では「商品/サービス企画」(36.5%)、「500万円以上800万円未満」では「新規事業開発/事業企画」「商品/サービス企画」(ともに23.7%)、「800万円以上」では「経営企画」(33.3%)という結果になった。副業年収額によって、重視していることは異なるようだ。リスキリングのきっかけは、副業年収が上がるほど「仕事の幅を広げる」にシフト
最後に、同社が「リスキリングに取り組むきっかけ」について質問し、同じく副業年収別に結果を比較した。すると、全ての属性で「仕事の幅を広げるため」と「収入を上げるため」が上位となっていた。その割合をみると、副業年収が「300万円未満」では「収入を上げるため」(46.2%)が「仕事の幅を広げるため」(34.6%)より多かったものの、「800万円以上」では「仕事の幅を広げるため」(45.7%)が「年収を上げるため」(23.9%)を上回り、大きな差をつけていた。副業年収が上がるほど、リスキリングのきっかけは「収入を上げる」から「仕事の幅を広げる」にシフトしていく傾向にあるようだ。