ヘッドハンターの9割以上が「企業の採用活動は活発である」と回答
多くの企業で働き方改革やDXが推進される中、即戦力人材を求める動きも加速している。そうした中、転職支援に関わるヘッドハンターは、2023年の転職市場をどのように予測しているのだろうか。はじめにビズリーチが、「半年前と現在(調査時点)を比較して、企業の中途採用活動の状況についてどのように感じているか」を質問した。すると、「活発になった」が32.7%、「変わらず、活発である」が62.3%だった。ヘッドハンターの9割以上が、「企業の中途採用活動は活発である」と感じていることがわかった。約8割が「即戦力人材の採用難度が上がっている」と実感
続いて、同社が「1年前と比較し、即戦力人材の採用難度が上がっていると感じるか」を尋ねた。その結果、「全体的に採用難度が上がっていると感じる」が38.5%、「一部職種で上がっていると感じる」が39.9%となり、合計78.4%が即戦力人材採用の難化を実感していることが明らかとなった。人事だけでなく「現場の責任者」が採用に関わる企業が増加
次に、「1年前と比較して、人事だけでなく採用する部門(現場)の責任者が、即戦力採用活動に主体的(直接的)に関わる企業が増えていると感じるか」を同社が尋ねた。すると、「増えた」と回答したヘッドハンターは34.4%、「どちらかといえば増えた」が62.6%だった。ヘッドハンターの97%が、採用する部門の責任者が採用活動に主体的に関わる企業の増加を感じていることがわかった。さらに、「採用する部門(現場)が主体的に採用活動に関わる場合の、人事に求められる役割」についてフリーコメントで尋ねると、「経営者に近い考えや目線」や「情報の整理と俯瞰した状況判断」、「現場と密にコミュニケーションを取った上でのダイレクトリクルーティング」といった声が寄せられたという。
2023年の転職市場、8割が「活性化する」と予測。積極的な中途採用活動は継続か
次に、「2023年1月~3月の企業の中途採用活動」について同社が質問したところ、「活性化する」が30.7%、「どちらかといえば活性化する」が49.7%で、合計80.4%が「活性化する」と予測していることが明らかとなった。同社は、「この結果の背景には、慢性的な即戦力人材不足や事業拡大、DXに向けた投資等があるのではないか」と推察している。一方で、社会情勢等を背景に「鈍化する」としたヘッドハンターは、19.6%となった。
「活性化する理由」についてのフリーコメントには、「ミドルクラス・ハイクラス領域の優秀人材確保は重要経営課題であるケースが多いため」(IT・インターネット)や「大手企業を中心に前年度に比べ採用計画人数が増えているため、中小企業も同様」(メーカー)、「IT業界はDXに向けた投資が盛んであるため」(IT・インターネット)といった声が寄せられたという。