5割強が転職先の「健康経営」を重視。その理由とは?
転職者は、企業選びをする際に「健康経営」への取り組みをどの程度重視しているのだろうか。まず、心幸ホールディングスが「転職先を選ぶ際に、その企業が『健康経営』に取り組めているかを重視したか」を尋ねた。すると、「かなり重視した」が11.9%、「やや重視した」が41.6%で、半数以上が「健康経営の取り組みを行う企業を重視したい」と考えていた。また、「健康経営の取り組みを重視する理由」を聞いたところ、「前職が激務で健康を崩したから」や「健康に気遣っている会社は雰囲気が良さそうだから」といった声が多く聞かれた。
“健康経営を実現できると思う施策”として過半数が「ノー残業デーの設置」と回答
次に、同社は「企業がどのような施策をしていると『健康経営』が実現できると思うか」と質問したところ、「ノー残業デーの設置」が56.4%で最多となった。以下、「ストレスチェック」が51.5%、「産業医の設置」が31.7%で続いた。自由回答では、「率直な意見が交換できる場づくり」や「有給休暇の積極的な取得推進」などの声もあった。
約4割が「自身の健康状態」を働く上での最優先条件に考える
続いて、「働く上で『自身の健康状態』をどの程度優先するか」を尋ねると、「1番目」が39.6%、「2番目」が29.7%、「3番目」が19.8%となった。健康に関する福利厚生であったら嬉しいものは?
次に、同社は「『健康』に関する福利厚生として、どのようなものがあったら嬉しいと思うか」を質問した。すると、最多となったのは「定期検診」の62.4%で、以降は「ヘルシーな社食」が51.5%、「スポーツ施設」が42.6%と続いた。フリーコメントでは、「健康診断での追加項目の無償化」や「予防接種の補助」、「リフレッシュ休暇」などを希望する声もあったという。
健康経営が実施されている企業は「全国で3割未満」との感触
最後に、同社は「現状、全国の企業が、どのくらいの割合で『健康経営』を実践していると感じるか」を質問した。すると、「0~9%」が8.9%、「10~19%」が25.6%、「20~29%」が24.8%で、「0~29%」までの合計が59.3%だった。6割弱が、健康経営を実践している企業は「全体の3割に満たない」というイメージを持っているようだ。※ 健康経営®は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。