約9割が「エンゲージメント向上施策の重要度は高い」と回答
社員の定着等を図るため、エンゲージメント向上施策を導入している大企業では、施策をどの程度重要視しているのだろうか。まず、グローバルプロデュースは「人事施策全般における、エンゲージメント向上施策の重要度」について尋ねた。すると、「非常に高い」が45.9%、「やや高い」が44%で、合計89.9%が重要視していることがわかった。実際に導入しているエンゲージメント向上施策は「評価・表彰制度の充実」が最多
続いて、同社は「勤務先の企業では、どのようなエンゲージメント向上施策を行っているか」を質問した。その結果、「評価・表彰制度の充実」が63.3%で最多となり、以下、「社内報などでの社内向け情報の公開」が61.5%、「社内イベントの実施」が59.6%と続いた。選択項目以外の自由回答には、「メンター制度」や「パルスサーベイ」などがあがった。
7割以上が、実施しているエンゲージメント向上施策の効果を実感
次に、同社は「現在行っているエンゲージメント向上施策の効果が出ているか」を質問している。すると、「非常に出ている」が23.1%、「やや出ている」が50%となり、合計73.1%が効果を実感していることがわかった。半数以上が“効果を感じる理由”として「離職率が改善された」と回答
続いて、同社が「エンゲージメント向上施策の効果が出ている」とした回答者に対し、「その理由」を尋ねると、「離職率が改善されたから」が55.7%で最多となった。以下、「従業員間でのコミュニケーションが活性化したから」が49.4%、「従業員の生産性が向上したから」が46.8%、「自社のビジョンが浸透していると感じるから」および「業務の質が改善されたから」がともに39.2%と続いた。施策の効果を感じない理由は「業務の質が改善されないから」が最多
一方で、「エンゲージメント向上施策の効果が出ていない」とした回答者に対して「その理由」を聞くと、「業務の質が改善されないから」が50%で最多だった。以下、「離職率が改善されないから」が43.8%、「従業員同士のコミュニケーションが少ないから」が37.5%と続いた。自由回答からは、「社員が制度を理解していない感じがする」、「社員の士気が高まってない」といった意見があった。
4割以上が“未導入の施策”として「社内イベントの実施」に興味を示す
次に、同社が「現在行っているエンゲージメント向上施策の他に、興味のある施策」について複数回答で質問したところ、「社内イベントの実施」が42.2%で最も多かった。以下、「評価・表彰制度の充実」が31.2%、「独自の報酬制度の導入」が29.4%と続いた。自由回答には、「臨時休暇」や「メンター制度」といった声があった。