経済産業省(以下、経産省)は2022年7月11日、デジタル化推進に関する中小企業の悩みにワンストップで対応するポータルサイト「みらデジ」の開設を発表した。同サイトは、企業の担当者等がPCやスマートフォンから閲覧でき、質問に回答することで自社のデジタル化の進捗度を確認できる。また、課題を確認したのち、解決に向けて専門家による無料相談も受けられるという。同省は、「みらデジ」の開設により、デジタル化に課題を抱える中小企業をサポートしたい考えだ。
“中小企業のデジタル化”を支援するポータルサイト「みらデジ」を経産省が開設。課題チェックから解決までをワンストップで対応

デジタル化に向けた課題のチェック後、専門家のサポートにより課題解決を目指す

中小企業の中には、「デジタル化を必要としているが、どこから手を付ければよいかわからない」、「どう進めればよいかわからない」といった悩みや課題を持ち、デジタル化推進が遅れている企業もあるのが現状だ。

この状況を受け、経産省は、そうした中小企業の悩みにワンストップで対応可能なポータルサイト「みらデジ」をオープンした。同サイトでは、自社の経営課題のチェックから解決まで、専門家への相談も含めた様々なサポートを受けることが可能となっている。同サイトの利用手順は以下の通りだ。

1.「みらデジ経営チェック」を行う
PCやスマートフォンからアクセスし、5つの質問に回答すると、同地域・同業種の事業者と比較した自社のデジタル化の進捗度などをすぐに確認できる。なお、専用アプリのダウンロードは不要で、利用料は無料だ。

2.専門家に経営相談する
「みらデジ経営チェック」の結果を受けて、着手すべき課題を確認したら、専門家による無料オンライン相談「みらデジリモート相談」が活用できる。専門家からは、デジタル化に向けたアドバイスに加え、補助金などの施策やITツール機能の紹介等が受けられる。

3.課題改善に取り組む
専門家からのアドバイスや「みらデジ」内に掲載された各種支援策情報を基に、具体的なデジタル化に取り組む。この段階でも、専門家には随時相談ができる。

4.経営課題を解決する
課題が解決した場合は、その後のデジタル化の進捗状況を再度「みらデジ」でチェックすることも可能。再チェックにより、さらに取り組むべき課題が見つかった場合は、再び専門家に相談することもできる。

なお、最初に会員登録を行うことで、「みらデジ経営チェック」の結果や「みらデジリモート相談」で受けたアドバイス内容、各種支援機関から受けた支援内容などをマイページに保存できるという。経産省は、企業がより一体的できめ細かい支援を受けつつ、デジタル化を通じた課題解決を目指せるとして、企業の担当者に向け会員登録を促している。

同省は、「みらデジ」サイトのオープンにより、デジタル化を中心とした経営状態を可視化し、経営に役立つ情報収集や支援機関への相談依頼につなげたい考えだ。

ポータルサイトの設置により、悩みの相談先が1ヵ所にまとまることも、中小企業にとってはメリットとなるかもしれない。デジタル化に課題を感じている企業は、利用を検討してみてはいかがだろうか。

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