「第一志望でない」ことを正直に伝える学生が約半数に
学情はZ世代の23卒生について、これまでの調査結果から「『競争』よりも『協調』を重んじるといった特徴を持つ」と考えているという。では、就職活動においては、どのような考えを持って取り組んでいるのだろうか。はじめに同社が、「第一志望でない企業から『当社は第何志望か』と質問された際に、志望順位をどのように伝えるか」を尋ねた結果、「第一志望だと伝える」が49.8%と約半数だった。一方で、「第一志望群だと伝える」が33.3%、「他の企業が第一志望だと正直に伝える」が13.8%となっており、合計47.1%の学生が「第一志望とは回答しない」ことがわかった。
第一志望とは回答しない理由として、「正直に答えたほうが良いと思う」や「嘘はつきたくない」、「その企業が『第一志望なら』と思い自分に内々定を出してくれたら、申し訳ない」などの回答があった。同社は、「企業に誠実に対応したいと考える学生が多い」との見解を示している。
2割以上が「同時に複数の内々定を持つこと」に抵抗を感じている
次に、同社は「同時に複数の内々定を持っていることについて、どのように感じるか」を聞いている。すると、「抵抗がある」が5.6%、「やや抵抗がある」が18.5%で、合計24.1%が何らかの抵抗を感じていることが判明した。フリーコメントからは、「入社する企業は1社なので、承諾する企業以外は辞退したい」や「内定辞退をするのが申し訳ない」といった声があがった。なお、同社が3月に実施した内々定率調査では、内々定を獲得している学生の平均獲得社数は「2社」なのに対し、平均保有社数が「1.55社」となっていることから、同社は「内々定獲得と並行し、辞退も進めているのではないか」と推察している。