株式会社ライボ(以下、ライボ)は2022年1月24日、「2022年 転職意識調査」の第2弾の結果を発表した。調査期間は2022年1月7日~12日で、20~69歳の社会人810人から回答を得た。これにより、男女別の転職経験有無や年代別の転職回数、転職のメリットとデメリットに関する意識が明らかとなった。
約8割が転職の必須条件を「年収アップ」と回答。「休日・休暇制度」や「勤務地」なども上位に

8割近くの社会人が「転職経験あり」。男女別では女性の割合が高く

新型コロナウイルスの影響が続くなか、転職活動が難航することも考えられるが、社会人は転職において、どのようなことを必須条件やメリットとして捉えているのだろうか。

はじめにライボは、「これまでに転職経験はあるか」と尋ねている。すると、「はい」が78.8%となり、8割近くの社会人が転職を経験していることがわかった。

「転職経験あり」の回答を男女別に見ると、男性は77.4%、女性が81.9%となり、男性よりも女性の方が転職経験者の割合が高い実態が明らかとなった。
転職経験の有無と男女別の転職経験者

転職回数は「1回」が最多。「3回以上」の割合は年代が上がるにつれ増加

次に同社は、「転職経験あり」とした回答者に対し、「転職回数」を聞いた。その結果、「1回」が43.7%で最多となり、以下、「2回」が20.8%、「3回」が15.7%などと続いた。

また、転職回数が「3回以上」の回答者を年代別に見ると、20代では9.4%、30代では33.7%、40代では58.7%、50代では65.1%となった。年代が上がるにつれて、3回以上転職した人の割合も高くなるようだ。
転職回数と、3回以上転職をした人の年代別の割合

転職の必須条件は「年収アップ」が約8割に

続いて同社が「転職での必須条件」について尋ねると、「年収アップ」が80.9%で最も多かった。以下、「業務内容」が62.1%、「休日・休暇制度の整備」が57.5%、「勤務地」が56.9%などと続いた。
転職での必須条件

転職のメリットは「収入アップ」や「知識やスキルのアップデート」

次に、同社は「転職のメリットについてどのように考えるか」を質問した。すると、「収入アップが見込める」が63.5%、「自身の可能性を広げられる」が61.6%、「働く環境の改善が可能」が61.2%、「知識やスキルがアップデートされる」が55.6%などという結果となった。転職によって、収入面の向上だけでなく、「自身のスキルアップ等につながること」をメリットとして捉えていることがうかがえる。
転職のメリット

転職のデメリットは「人間関係のリセットによる労力」など“精神面の負担”か

また、「転職のデメリット」については、「人間関係のリセットによる労力」が60.2%で最も多かった。以下、「環境の変化による経済的・心理的負担」が52.8%、「未経験の転職の場合は即戦力にならない」が34.7%などとなった。転職のデメリットとして、精神面の負担や「即戦力になれないこと」を懸念事項として捉えていると推測できる。
転職のデメリット
転職の必須条件やメリットのトップが、いずれも「年収アップ」であったことから、多くの社会人が「収入面の向上」を目的に転職していることがわかる結果となった。一方で、「転職による心理的負担」を懸念している人も一定数いることから、入社後のフォローアップ体制を充実させることが、中途採用人材の定着につながるのではないのだろうか。

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