企業の採用意欲の高まりによって、転職に前向きになる人が9割近くに
アフターコロナを見据え、採用を強化する企業が増えているが、そのことは20代の転職希望者の意向に、どのような影響をもたらしているのだろうか。はじめに学情が、「企業の採用意欲が高くなると、転職に前向きになるか」を尋ねている。すると、「前向きになる」が56%、「どちらかと言えば前向きになる」が32.1%で、合計88.1%となった。9割近くが、企業の採用意欲が高くなると転職に積極的になるとしている。
「前向きになる」とした理由について、フリーコメントでは、「求人が増えれば、希望する仕事や職場を見つけられる可能性が高くなると思う」や「企業が積極的に募集している時期は、自分を必要としてくれる会社が見つけやすそう」などの回答があった。これらの回答から、“企業の採用意欲が高くなっているタイミングに合わせて転職活動を行いたい”という意向がうかがえる。
7割以上が転職時期の検討時に企業の「採用意欲」を重視している
続いて、同社が「転職時期を検討する際に、企業の採用意欲を重視するか」を尋ねた。その結果、「重視する」が39.6%、「どちらかと言えば重視する」が34.3%で、合計73.9%だった。7割以上が、転職時期の決定にあたって、企業の採用意欲を重視する傾向にあることがうかがえる。企業の採用意欲を重視する理由は「求人が増えるから」が最多
また、「転職時期を検討する際に、企業の採用意欲を重視する」とした回答者に、「その理由」を尋ねたところ、「求人が増えるから」が65.7%で最多となった。以下、「採用人数が増えそうだから」が50.5%、「給与など有利な条件で転職できそうだから」が37.4%と続いた。アフターコロナを見据えた転職では「企業の安定性」や「スキルの習得」を重視か
最後に、同社は「アフターコロナを見据えて、転職において重視することは何か」を質問している。その結果、「企業の安定性」が68.7%で最も多く、続いて「スキルの習得」が49.3%、「企業の成長性」が41%などとなった。フリーコメントでは、「コロナ禍で、会社の将来性を感じられずに転職を検討している。転職先では安定性を重視したい」や「コロナ禍でも成長を続ける企業では、アフターコロナでも安心して働けると思う」といった回答があった。アフターコロナを見据え、「安定」や「成長」を見込める企業への転職を希望している人が多いことがうかがえる。また、コロナ禍で「仕事の将来性」や「収入面」に関して不安を感じて転職を検討する20代は、転職先に「安定性」を求めていると推測できる。