2021年度の中途採用を「増やす予定」としたのは2割強
新型コロナウイルス感染症の流行が始まって約1年半、多くの企業がさまざまな視点で変化を余儀なくされている。そうした中、企業の中途採用はどう変化しているのだろうか。はじめに「2020年度と比較した、2021年度の中途採用計画」について尋ねると、「採用人数を大幅に増やす予定」が6%、「やや増やす予定」が16.9%となり、合わせて22.9%が採用人数を増やす意向を示した。「同等の予定」と回答した49.9%と合わせると、全体では7割以上が“採用人数を維持または増加させる見込み”であることが判明した。
なお、採用増を計画している割合を従業員規模別に見ると、「5,000人以上の企業」は27.3%、「1,000~4,999人の企業」は25.6%という結果だった。また、「99人以下の企業」では21.7%で、「300~999人以下」や「100~299人以下」の企業を上回る回答結果となっていた。
2021年度に取り組みたい人事施策は「兼業・副業の容認」、「新しい採用ブランディング」など
続いて、「これまで中途採用のために取り組んだ人事施策」を尋ねた。上位は、「残業削減などの働き方改革」(64.7%)、「テレワーク導入など働き方の柔軟性向上の工夫」(63.5%)となり、他の回答を大きく上回った。加えて「2021年度に新しい取り組みを検討しているか」を尋ねたところ、半数以上にあたる56.7%の企業は「検討している」と回答。新たに開始したい取り組みとして、「兼業・副業容認などの人事制度改革」が18.6%で最多となり、以下「新しい採用ブランディング施策の実施」が17%、「地域限定社員の導入」が15.8%という結果になった。