今後2~3年で注力したいテーマは「テレワーク推進」、「次世代リーダーの育成」など
新型コロナウイルス感染症拡大が長期化し、現在も先行き不透明な状況が続いている。はじめに、「今後2~3年で注力したい人材・組織テーマ」を尋ねると、「テレワーク推進」が29.4%と最も多くなった。以降、「次世代リーダーの育成」が24.3%、「新人・若手社員の育成/活用」が19.6%などと続き、人材育成に関するテーマが上位に並んだ。3割以上が「ジョブ型雇用」への移行を検討
続いて、「今後2~3年の雇用管理の方針」を尋ねた。すると、「現在はメンバーシップ型寄りだが、今後ジョブ型への変更を検討」(13.5%)、および「現在はメンバーシップ型寄りだが、今後ジョブ型の一部導入を検討」(19%)とした企業があわせて32.5%となり、3割以上の企業がジョブ型移行を検討していることがわかった。中期的には「人材育成方針」を変更する動きも
また、「今後2~3年の人材育成の方針」について尋ねると、全体結果では、「方針をある程度変更する必要性を感じている」が48.7%と半数近くを占め、「方針を大きく変更する必要性を感じている」の15.2%とあわせると、63.9%となった。企業規模別のグラフからは、規模が大きくなるほど、育成方針の変更を検討している様子が見て取れる。自由回答で具体的な方針を尋ねると、企業規模を問わず「ITに強い人材を育てる必要性を感じている」、「オンラインが増える中でのコミュニケーション力」などが共通していた。超大手企業(従業員5,000人以上)では「マネジメント職のスキルアップ」、「自ら考えて実行する人材の育成」などという声があった。また、大手企業や中堅企業(従業員数500人~5,000人未満)からは「一律的な教育プログラムでなく、もう少し多様な育成方法の導入」、「期待する人材像の再定義」など、中小企業(従業員数500人未満)からは「危機対応能力の育成」、「スキルの社内育成」という声が寄せられた。