
2021年の前期の人事異動は「実施する予定」が6割以上
コロナ禍の影響は、企業の人事異動にも及んでいるのだろうか。はじめに、「2021年前期の人事異動の予定」を尋ねた。すると、「ある」が61.3%と、6割以上の企業で人事異動の予定があることがわかった。
実施するが「異動人数やエリア間異動は減らす」方針が4社に1社
次に、「異動に関して例年と異なること」を尋ねた。その結果、「異動人数が減った」が26%、「エリアをまたぐ異動人数が減った」が23.3%、「エリア内での異動人数が減った」が10.7%と、異動人数が減少したとの回答が多くを占めた。一方で、「特にない」という回答は36.3%で、3社に1社は、例年通りの人事異動を行っていることがわかった。

約4割が「新型コロナの影響でエリアをまたいだ異動は難しい」と感じている
最後に、「異動に関して例年と異なる対応をしている理由」を尋ねると、「新型コロナの影響でエリアをまたいだ異動がしにくいため」が39.3%と最も多い結果に。以下、「新型コロナの影響で部署間移動を減らしたいため」が29%、「新型コロナの影響で売上に変化があったため」が26.3%と続いた。新型コロナウイルス感染症対策のため、物理的な「人の移動」を最小限に抑えたようと慎重になっている様子や、コロナ禍の売上減がビジネスのあり方にも影響を及ぼしている様子がうかがえる。