働く場所により2通りの働き方を定義。より柔軟なワークスタイルの実現へ
USEN-NEXTでは、2018年6月より働き方改革を推進。その一環として「Work Style Innovation(以下、WSI)」と名付けた人事プロジェクトを実施している。「WSI」では、同社グループの社員一人ひとりが「イキイキとかっこよく働ける環境づくり」を目指し、多様な施策を実施。場所や時間にとらわれない仕事本位の自由な働き方を推奨してきたという。この中の施策の一つである「スーパーフレックスタイム制度」においては、成果を最大化するためにコアタイム・フレキシブルタイムなどを設けず、始業・終業時間は社員に一任。また「リモートワーク制度」では、上長の承認を得ることで、いつでも社外での業務を可能とした。さらに、2019年9月からはグループ全社で正社員の定年を60歳から70歳に延長し、より長く安心して働くことができる環境を整えてきた。
同社では、採用活動においてもリクルーティングプログラム「GATE」を始動。新卒一括採用の廃止と通年採用へのシフトを実施している。また、2018年にはオンライン面接を導入。Withコロナ時代においても全ての選考プロセスをオンラインで実施し、学生が安心して就職活動に臨める取り組みを積極的に実施しているという。
このような中、今回同社では2種類の働き方からなる「Workers Location制度」を新設。同社グループの全社員を対象に、働く場所や環境にとらわれない自律的な働き方の実現を加速させる意向だ。具体的には、基本出社をして業務を行う社員を「Office Worker」、6割(週3日)以上在宅にて業務を行う社員を「Remote Worker」と定義。「Remote Worker」は会社から指定される場合と、本人の希望により適用される場合があり、適用者には月額5,000円のRemote Worker手当を支給する。なお、通勤手当は実費精算とのこと。
11月1日からはグループ全社員のうち、約15%にあたる700名を超える社員が「Remote Worker」となり、新しい働き方をスタートした。今後も全社員の多種多様な価値観を尊重し、時代に適応したより柔軟な働き方を加速させることで、さらなる成長に向け進化し続けられる組織の実現を目指す考えだ。