グローバル視点で働き方改革を加速
富士通ではかねてより、社員のコミュニケーション基盤をグローバルで統一し、先進技術を継続的に活用できるよう、マルチクラウド環境への移行を目指してきた。また、2017年度にはテレワーク制度を導入し、場所にとらわれないフレキシブルな働き方の実現を推進。2020年度に入ってからは、全社員を対象にテレワークの実施環境を準備し、7月から「Work Life Shift」の導入を通じて、さらなる働き方改革を推進している。そこで同社は、「Work Life Shift」を構成している3つのカテゴリー「Smart Working」、「Borderless Office」、「Culture Change」をベースとして、自社での実践ノウハウを組み込んだソリューションを開発し、ユーザーに向けて提供することを決定した。新たに提供するサービスは、ニューノーマルにおける新たな働き方を実現する17種のソリューションからなる。3つの各カテゴリーでは、同社の実践から得られたノウハウやテクノロジーに加え、すでに顧客に向けて提供しているサービスを含む59種の製品とサービスを、顧客ごとに最適な組み合わせで提供するものだ。
同社では、今後もグローバル視点での働き方改革を加速させ、実践知を積み上げるとともに、新たなテクノロジーの開発と実装を通じたソリューションの拡充を図るという。また、さまざまな業界で利用できる新サービスの提供により、持続可能で多様な働き方の実現に貢献していく考えだ。
新型コロナウイルス感染症拡大を機に、働き方改革に本格的に取り組むことになった企業も多いだろう。これまでの実践から得られた知識とノウハウが凝縮されたサービスの活用を、検討してみてもいいかもしれない。