オンライン化へ急速移行する「働き方」
先日、公益財団法人日本生産性本部が雇用者1,100人を対象に、「新型コロナウイルス感染拡大が収束した後もテレワークを行いたいか」を尋ねたところ、「そう思う」24.3%、「どちらかと言えばそう思う」38.4%と、前向きな意向が6割を超えた(※1)。<参考資料>
※1:公益財団法人日本生産性本部「新型コロナウイルスの感染拡大に関する勤労者の意識調査」
時代は「集合研修」から「オンライン研修」へ
株式会社ビジネスコンサルタントは、企業698社に対し「オンライン研修」の実施や導入状況を調査したところ、49.8%が「実施・導入を決定している」とのことだった(※2)。また、今後の導入に向けて検討している研修としては、「管理職」、「中堅社員」、「各種ビジネススキル」であった。これらの研修は企業ごとに求められるスキルが異なるため、外部委託しにくく独自に構築する必要があるため、導入には少しハードルが高くなる。
<参考資料>
※2:株式会社ビジネスコンサルタント「オンライン研修に関するアンケート」
「オンライン研修」のメリット・デメリット
【メリット】(1)手間やコストが削減できる
「オンライン研修」は、移動・宿泊経費や場所・時間の調整が不要となり、手間やコストを抑えることができる。また、遠方にいる社員に幅広く実施することが可能である。
(2)社員のレベルにあわせて受講ができる
社員にあわせ受講内容やレベルが選択できる。また、理解するまで繰り返し見たり、好きな時間に学習を進めたりすることができる。
【デメリット】
(1)実践をともなう学習向きではない
座学を中心に学習を進める形式のため、実践練習を行う研修には不向きである。
(2)モチベーションの維持が難しい
講師への質問や、受講者同士のコミュニケーションが取りにくく、フィードバックが得られないためモチベーションの維持が難しい。