コーナーストーンオンデマンド(以下、コーナーストーン)は2020年2月、世界的なタレントマネジメントソフトウェアのリーダーで、Vector Capitalの投資先でもあるSaba社の買収について最終合意に達したと発表。これにより、事業基盤のさらなる強化、および学習や成長に向けたイノベーションの加速を目指すという。
コーナーストーンがSaba社の買収を発表。戦略的統合により事業基盤の強化を目指す

人材開発業界のイノベーションを加速。両社製品を統合し最適なシステム開発へ

コーナーストーンはこの買収により、両社合わせて全世界の約7,000の企業と組織、7,500万人以上のユーザーを得ることとなった。

人材開発業界において、ラーニングや採用関連の製品やソリューション提供を長年続けてきた実績を持つSaba社を買収することで事業基盤をさらに拡大させ、多様なクライアント企業に最適な学習やスキル開発の機会を提供するとしている。

今後は、既存のポートフォリオを活用し、拡大した研究開発チームや財務資源、将来を見据えたビジョン共有によって新製品の開発を進める方針を示した。2020年中には最適なタレントマネジメントシステムを開発する計画だ。

コーナーストーンの創業者兼CEOのアダム・ミラー氏は、「これまで人材開発に対する思いを共有してきたSaba社とコーナーストーンが一体となることで、開発チームは大幅に拡張され、迅速な開発が可能となる。競争が激化する市場において優位性を高めることで、世界レベルでスキル不足の解消を実現することが可能だ」と述べた。

一方、Saba社の最高経営責任者兼取締役のフィル・ソーンダース氏は、「今回の統合によって共通のミッションを掲げた両社が、同じ展望のもと、一体となってクライアント企業のニーズに応えることで、この業界をけん引していく考えだ」と述べている。

両組織の統合については、経営コンサルティング企業「AlixPartners」のサポートを受けながら、顧客価値の最大化およびオペレーショナル・エクセレンスの構築に焦点を置きながら進めるとしている。また、本取引は規制当局の調査を経た後、2020年第2四半期中に完了する見込みだ。

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