■いよいよスマホページも用意すべき年に

採用ツールを多く制作される会社の方に今年の特徴を伺いましたところ、すべての方が口を揃えるように「スマホページ(スマートフォン用採用ホームページ)」ですと即答されました。昨年まで、弊社調査ではスマートフォン用の採用ホームページを用意されている企業は少数派で、1000名以上の大企業でもせいぜい1割強といったところでした。ところが、2015年卒採用のための採用ホームページの制作に取り掛かっている大企業の多くは、スマホ用の採用ホームページの導入をかなり前向きに検討しており、普及率は一気に伸びるのではと言われています。
 就活学生にとって、時間勝負となっている企業のセミナーや面接予約、企業からのメールチェック、SNSの更新やチェックのために今やスマートフォンは必需品となっており、普及率は文系で93%、理系で86%(2012年12月、楽天「みんなの就職活動日記」調べ)に達しています。おそらく、世代別普及率で断トツでしょう。文系学生の中には、PCをほとんど利用せず、スマートフォン中心で就職活動を行っている学生も少なくありません。ここまで来ると、さすがに企業側としても無視できなくなります。
 もちろんスマートフォンから通常のWEBページを閲覧することはできますが、ページごとにいちいちスクロールや拡大を繰り返しながら閲覧するのは苦痛です。スマートフォン用のページを用意することで、ストレスなく多くのページを見てもらうことが可能になります。ただし、スマートフォン用のページとして、通常のWEBページにある内容をすべて網羅する必要はありません。網羅しすぎることでかえって見づらくなってしまいます。動機形成につながるもの、リアルタイム性のあるものなどに絞り込んでいくとよいでしょう。
 学生の評価の高い採用ホームページを展開する企業の顔触れは、ここ2年間あまり大きな変化が見られませんでした。来年は新しい会社が上位にあがってくることを期待したいと思います。

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