ミドルマネジャーに求められる3つの「ビジョニング力」とは?
こうした効果をもたらすには、現場のキーパーソンであるミドルマネジャーの「ビジョニング力」の向上が要となります。「ビジョニング力」とは、“組織の「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を自らの言葉で現場に落とし込み、その目指すべき姿をメンバーと一体になって実現するための能力・スキル”のことを指します。これらは、次の3つの力で成り立ちます。Ⅰ「構想力」(ビジョンを構想する力)
Ⅱ「相乗力」(メンバーの相乗効果を生み出す力)
Ⅲ「完遂力」(結果が出るまで実行する、やり切る力)
一般的なビジョン研修では「構想力」のみを扱うことが多いですが、ビジョン浸透を徹底し、組織として結果を出すところまで到達するためには、「構想力」だけでは足りません。「構想力」、「相乗力」、「完遂力」の3つの能力が備わり、メンバーそれぞれの能力を高めることで、初めて本当のビジョニング力が身につくと考えます。
ミドルマネジャー自身の情熱が3つのビジョニング力の核であると同時に、この3つの力が絶えず情熱を活性化すること。それがビジョニング力のメカニズムであると提唱します。
後編は、ビジョニングにおける「構想力」を身につけるための6つのポイントなどを解説します。