「スナックラーニング(Snack Learning)」とは、スマートフォンやタブレットを使い、通勤の途中や移動時間などのちょっとした空き時間にeラーニングを行うこと。
欧米発の新しいラーニングスタイルを表す言葉で、スナック菓子をつまむように数分の短い時間で気軽に学習するという意味があります。スマートフォンの普及とともに、日本でもこのような学び方をするビジネスパーソンや学生が増えてきました。
例えば、スマートフォン向けの英語学習アプリは、総合英語学習アプリ、TOEIC対策アプリなど多種多彩。さまざまなシチュエーションごとの英会話を動画で学習するだけでなく、スマートフォンのマイクに向かってスピーキングをすると音声認識機能によって発音が採点されるアプリや、リスニングで聞き取った内容を英文で入力すると原文と合っているかどうか確認できるアプリもあります。これまで英語学習がなかなか続かなかった人が、これらの英語アプリを使うようになってからは楽しく続けることができているというケースも多いようです。
また、ビジネス関連資格の勉強のためのアプリも、ファイナンシャルプランニング技能士、宅建、簿記など種類が豊富。コンピュータ・情報系では、基本情報技術者などの各種試験対策アプリのほか、プログラミングの学習アプリも増えてきています。
スナックラーニングの利点は、ほんの数分の空き時間があれば、スマートフォンやタブレットを使って、いつでもどこでも学習ができることや、動画を見ながら楽しく自発的に学べる工夫が行われている教材が多く、学習の習慣化がしやすいこと。最近では、企業の人材開発においても、同様のeラーニング教材を社員に提供する取り組みが目立ってきました。
特に、工場などでの作業手順、飲食業での調理手順、接客業の接客マニュアルなど、文章や写真より動画で見る方が格段にわかりやすい分野では、動画のeラーニング教材でいつでもどこでも学習できる環境をつくることで、トレーニングの効率化を図る動きが出てきています。