なお、通年採用の実施は、経団連が2018年に改定した指針に則ったものであり、2021年度以降の入社者の採用活動についても、日本政府が示す指針に準拠して実施するとしている。
通年採用を導入することで同社として「国内外の多様な人材の獲得機会をさらに拡大させる」とし、学生側に対しても「個々の応募者の価値観に合った自由度の高い就職活動を可能にすることで、十分な学修経験時間を確保し、さらなる成長機会を得られるように支援すること」を目指すという。
HR総研が2019年6月に実施した調査「2020年&2021年新卒採用動向調査」によると、大企業の34%がすでに通年採用を実施中で、導入検討している企業を含めるとその割合は8割を超える。今回の富士通の動きは、通年採用時代の到来を見据えたものだと考えられる。
【HR総研】「2020年&2021年新卒採用動向調査」