「書類選考まで」が56%で最多。回答者からは「一番候補者が多い工程だから担当者の負担を減らせる(30代・女性・事務)」といった公平性や効率化を挙げる意見のほか、「人の魅力は対話で判断されるべき(20代・男性・営業)」といった面接以降はAIではなく人同士で行う必要性が寄せられた。
なお、「今後AIを導入した採用活動は増えていくと思いますか?」と尋ねると、82.0%が「はい」と回答していることから、AI採用を導入する企業が増えることは、ある程度必然であると捉えられているようだ。
企業にとってAIによる選考を行っているか否かで、志望度が変化するのかは気になるところ。レポートによると、企業がAI採用を導入しても「志望度は変わらない」との回答が64.0%。回答者からは「その企業へのイメージと採用手法は別物だから(30代・男性・営業)」といった声が挙がるとともに、AIによる採用を経験したことがないため判断がつかない、という声も寄せられた。
一方で、20.3%がAIを導入することで「志望度が低くなる」と回答。理由としては、「個性が認められない会社というイメージが出てしまう(40代・男性・管理)」といった、会社の信頼度低下に繋がるという意見が目立った。
今後、採用活動にAIを導入する場合は、企業側だけでなく判断される求職者側のメリットも打ち出しながら不安を取り除き、信頼度を上げることが課題となってくると考えられる。