ESD投資への関心は20~30代でより高く、年代により違いが
ESGとは、「Environment(環境)」、「Social(社会)」、「Governance(社会)」の頭文字を取ったもの。これらの要素を考慮した「ESG投資」が、サステナブルな社会に欠かせない要素として、近年注目を集めている。ESG投資への関心は、年代によって差があるのだろうか。はじめに、「ESG投資に興味・関心がある人の割合」を年代別で比較した。すると、「20~30代」が37.7%、「40~50代」が28.3%、「60~70代」が30.8%となった。特に20~30代といった若い世代で、ESG投資に関心を持つ人が多いことが判明した。
若年層ほど、ESGを意識した投資を実施
続いて、「実際に“企業のESGへの取り組みを意識して投資をしている”人の割合」を、年代別で比較した。その結果、「20~30代」が26%、「40~50代」が14.9%、「60~70代」が14.8%となった。実際の投資行動を見てみても、若い世代がESG投資に高い意欲を持っていることがうかがえる。年代で関心がある分野も異なる
また、「ESG投資に興味や関心がある」とした543名に、「具体的にどのような取り組みを行っている企業に投資したいか」と尋ねた。すると、全体では「気候変動への対策」や「再生エネルギーの利用」を中心に、“環境分野”への関心が高い結果となった。年代別では、20~30代は「ジェンダー平等など人権への配慮」、「働きがいのある職場づくり」といった“社会分野”への関心が高い。一方、60~70代は「再生エネルギーの利用」、「気候変動への対策」といった“環境分野”が上位となり、年代による違いがうかがえる。