パートナーとの協働により、自社のビジョンを実現へ
SBTNとは、非営利団体と企業4団体から設立された協働組織だ。2015年に「CDP」、「国連グローバルコンパクト」、「世界資源研究所」、「WWF」が共同で設立した「Science Based Targetsイニシアチブ(SBTi)」の活動に基づいている。持続可能な地球環境のため、科学に基づいた目標を設定する方法とリソースを開発し提供。企業や都市が「社会的に公平で持続可能な地球環境システム」を実現するための目標を掲げ、その達成に向けて取り組むグローバル経済の実現を目指しているという。一方のキリンホールディングスは、2020年2月に社会と企業のレジリエンス強化へ向け、新たな長期戦略「キリングループ環境ビジョン2050」を策定。ネガティブインパクトを最小化し、ニュートラルにするだけではなく、自社の枠組みを超えて社会にポジティブなインパクトを与えたいという。同ビジョンの中で、事業で取り組む重点領域として、「性別資源」・「水資源」・「容器包装」・「気候変動」に取り組んでいる。
今回、キリンホールディングスは、SBTNが主催する「コーポレートエンゲージメントプログラム」への参画を発表。同プログラムは、企業をはじめとする多数のパートナーとの協働により、2022年までに企業の自然資本利用(淡水、陸、海洋、資源利用、気候変動、汚染、外来種)に関する目標を設定するための、科学的なアプローチの開発を目指している。同社もさまざまなステークホルダーとの連携を通じ、地球環境および社会にポジティブインパクトを創出していきたいという。
「資源利用」や「気候変動」などあらゆる環境問題に直面している今、企業をあげた取り組みは個々人の意識にもつながるだろう。SDGsの目標達成に取り組むなど、企業で環境に対する活動を検討してみてはいかがだろうか。