経営者層のSDGsの認知度は9割に迫る
SDGs(国連が提唱する持続可能な開発目標)の達成に向け、企業はどのように取り組んでいるのだろうか。はじめに「SDGsの認知状況」を尋ねところ、「知っている」が70.5%、「ある程度、知っている」が17.9%で、合計して88.4%の経営者が「知っている」と回答した。昨年度と比べて11.5ポイント増加し、認知度が年々高まっていることがわかる。従業員別にみると、大企業(従業員数3,000人以上)では「知っている」が89.3%、「ある程度、知っている」が7.6%と、合計96.9%が認知していた。中堅企業(従業員数300人以上3,000人未満)では合計89.9%、中小企業(300人未満)でも76.5%という結果だった。
SDGsに取り組む企業は6割超。遅れている中堅・中小企業も今後進めたい構え
次に、「SDGsに関わる活動の取り組み状況」を尋ねた。すると、「具体的な目標を設定して取り組んでいる」が25.2%(前年比+11ポイント)、さらに「具体的な目標の設定はしていないが、SDGsに沿った活動を行っている」が36.5%(前年比+9.8ポイント)と、合計61.7%(前年比+20.8ポイント)の企業がSDGs推進に向けた取り組みを行っていた。従業員規模別に見ると、大企業では先述の「取り組んでいる」の合計が88.5%となり、9割に迫る。なお、中堅企業では59.4%、中小企業では39.3%となり、企業規模が小さいほど出遅れているようだ。しかし、「今後、取り組みたいと考えている」という回答が、中堅企業では30.5%、中小企業では39.4%となっていることから、活動のさらなる広がりが期待される。