富士ゼロックス株式会社は、2020年2月20日から個室型ワークスペース「CocoDesk」の提供を開始すると発表した。これにより、同社はシェアオフィスサービス事業を本格的に開始するという。テレワーク支援のため、駅構内やオフィスビルのロビーなど、ビジネスパーソンが活用しやすい場所を中心に設置された。
テレワーク支援で駅構内に「個室型ワークスペース」を設置

富士ゼロックスが提供する「CocoDesk」は、導入に先立ち東京地下鉄との共同実験を実施し、その結果に基づいて個人専用のワークスペースとして快適な空間を目指したものだ。テレワークに必要な環境づくりのために、机や椅子はもちろん、電源やUSBコンセント、無線LAN設備や大型モニターを配置するほか、「作業に適したスペースの確保」と「エアコンによる温度調節」にも対応している。

利用には事前予約が必要で、最寄りのワークスペースの場所と予約状況をWebサイトで確認し、入室の際はスマートフォンを利用してブースを解錠する仕組みだ。また、ワークスペースの利用時間を15分単位としたことで、例えば、外回りの営業活動中のビジネスパーソンが次のアポイントまでの短時間で利用できるといった隙間時間の有効活用を利点としている。

今回設置されたのは、池袋駅・溜池山王駅・明治神宮前駅・六本木一丁目駅の4駅(計7カ所)で、2020年3月末までには10駅にまで増加させる予定。今後は駅構内やオフィスビルのロビーにとどまらず、一般オフィスビル内や展示場、会議室などの公共スペースへもサービスを拡大する計画だ。

テレワーク支援に向けたサービスを拡充することは生産性の向上や多様な働き方を推進することにもつながる。シェアオフィス事業に新たな形のサービスと利点を提供することが社会インフラの構築に繋がる取り組みへと広がるか、注目したい。

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