エンゲージメントが下がった要因は「上司との関わりに不満」が最多
大企業を退職した中核人材は、どのような要因から退職に至ったのだろうか。まず、かんき出版が「退職した勤務先に対する、愛着・エンゲージメントが下がった要因」について質問すると、「上司との関わりに不満があった」が47.2%で最多だった。以下、「働き方に不満を感じた」が31.1%、「同僚・部下との関わりに不満があった」と「仕事における成長・やりがいを感じられなくなった」がともに27.4%で続いた。自由回答からは、「経営方針がころころ変わる」(38歳)、「社員同士のコミュニケーションがない」(39歳)、「自身のキャリアアップが見込めなかった」(35歳)といった声があがった。
約7割が“不満の要因”として「上司が尊敬できなかった」と回答
続いて、同社が「上司との関わりに不満があった」とした回答者に対し、「どのような部分が、会社への愛着・エンゲージメント低下につながったか」を尋ねた。その結果、「上司がビジネスパーソンとして尊敬できなかった」が68%、「上司からの理不尽な要求が多かった」が52%、「上司から威圧感を感じていた」が48%となった。“退職の決め手”として3割以上が「上司との関わりに不満があった」と回答
次に、「退職の決め手となった要因」について同社が複数回答で尋ねると、「上司との関わりに不満があった」が35.8%で最多だった。以下、「DX、テクノロジー活用等の遅れを感じた」が28.3%、「働き方に不満を感じた」が27.4%、「給与が低い、昇給が見込めなかった」が24.5%で続いた。自由回答では、「会社の発展に希望が持てなかった」(39歳)や「人事異動が多く、信頼できる人が周りにいなくなった」(35歳)、「ノルマが高すぎて、やる気をなくした」(36歳)といった意見があった。