「現在勤めている会社の満足度」には世代による差も
2022年6月7日に政府が閣議決定した、経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」における、新しい資本主義に向けた重点投資分野のひとつに「人への投資」が掲げられた。人的資本経営やウェルビーイング向上に取り組む企業も増えている中で、働く人々は現状についてどう感じているのだろうか。まず、チームスピリットが「現在勤めている会社に対する満足度」を尋ねたところ、「満足している」と「どちらかと言えば満足している」の合計は55.5%だった。一方で、「満足していない」と「どちらかと言えば満足していない」の合計は19%となった。この結果を世代別に見ると、Z世代(26歳以下)は61.6%と、全体平均より6.1ポイント高く、Y世代(27~42歳)は53%と、全体平均より2.5ポイント低いことがわかった。
会社に満足している/していない理由とは
続いて、同社は前の質問で「現在勤めている会社に満足している」とした回答者に対し、「そう思う理由」を尋ねた。その結果、トップは「働きやすい環境が整備されていること」で62.6%となり、以下、「ワークライフバランスが保たれていること」が50.9%、「心地の良い人間関係があること」が33.6%と続いた。5割強は「今の自分にとって、良いと思える会社で働いている」と答える
次に、同社が「総合的に見て、現在の自分にとって良いと思える会社で働いているか」と尋ねたところ、「そう思う」と「どちらかと言えばそう思う」と回答した人の合計は55.9%だった。一方で、「そう思わない」と「どちらかと言えばそう思わない」の合計は13.1%となった。回答を企業規模別に見ると、「そう思う」の回答率が大企業(従業員規模1,000名以上)では62.7%、中堅企業(従業員規模300名以上999名以下)では53.9%、中小企業(従業員規模299名以下)では50.2%となった。企業規模が大きくなるほど、会社への満足度が高くなっているようだ。
「1on1ミーティング」の頻度が職場における納得感にも影響する傾向
次に、同社が「会社もしくは部署における上司との1on1ミーティング(個人面談)の頻度」について質問すると、「半年に1~3回程」が41.5%、「月に1回以上」が19.9%となり、半年に1回以上1on1ミーティングを行なっている人は61.4%と過半数を占めた。この質問の結果を、先述の「現在の自分にとって良いと思える会社で働いているか」についての回答結果とクロス集計すると、「そう思う」と回答した人のうち約7割(69.3%)は、1on1ミーティングの頻度について「半年に1~3回程」または「月に1回以上」と回答していた。一方で、「そう思わない」と回答した人のうち約4割(39%)が、「ほとんど、もしくは全く上司との1on1ミーティングが行われていない」と答えていた。1on1ミーティングが頻繁に行われている人ほど、勤め先への納得感が高い傾向にあるようだ。