レバレジーズ株式会社(以下、レバレジーズ)は2022年3月14日、入社1年目の社員を対象に実施した、「入社後状況に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2022年2月1日~4日で、4年制大学卒業かつ2021年卒入社の社員300名から回答を得た。これにより、新卒社会人が入社前後に抱くギャップや、入社前に知りたかったことなどが明らかとなった。
新入社員の約6割が、入社後「仕事内容」に関してギャップを感じている。「入社前に知りたかった」の声が多数

新入社員の約4割が、入社後に“マイナスのギャップ”を抱いている

2021年卒(2022年4月時点で社会人2年目)の昨年度の新入社員は、就職前と入社後でギャップを感じているのだろうか。

はじめにレバレジーズが、「新卒で入社した企業に対する、入社前後の印象の変化」を尋ねると、「期待をやや下回る」が31.3%で最も多かった。以下、「期待通り」が31%、「期待をやや上回る」が23%、「期待を大きく下回る」が9.3%、「期待を大きく上回る」が5.3%と続いた。「期待をやや下回る」と「大きく下回る」の合計は40.6%となり、新入社員の約4割が、入社後にマイナスのギャップを感じていることがわかった。
入社前後の印象の変化

期待を下回ったポイントは「配属先・仕事内容」がトップ。「社内コミュニケーション」には良い印象も

次に同社は、「入社前の期待を下回った」とした回答者に対し、「最も期待を下回ったポイント」を質問した。すると、「希望の配属先、仕事内容ではなかった」が14.8%、「ワークライフバランスを実現できなかった」が13.9%で上位となった。
期待を下回ったポイント
一方で、「期待を上回ったポイント」については、「社内の人とコミュニケーションを取りやすかった」が22.4%、「希望の配属先や仕事内容だった」が21.2%で上位となった。同社は、「リモートワークを導入した企業も多いなか、新入社員とオンラインでも十分にコミュニケーションを取れていた」ことが、期待を上回るポイントにつながったと推察している。
期待を上回ったポイント

約6割が入社後に「仕事内容」でギャップを感じている

続いて同社が、「入社前後で『仕事内容』に対するギャップはあったか」について質問したところ、「どちらかといえばあった」が46.3%で最多だった。以下、「どちらかといえばない」が31.7%、「非常にあった」が14.7%、「全くない」が7.3%と続いた。「どちらかといえばあった」と「非常にあった」の合計が61%となることから、約6割が入社前後で「仕事内容に対するギャップ」を感じていることが判明した。
入社前後で、仕事内容に対するギャップはあったか

入社前にもっと知りたかったことは「実際の仕事内容」がトップ

最後に、同社は「入社前にもっと知りたかったこと」について複数回答で尋ねている。その結果、「実際の仕事内容に関する情報」が33.7%でトップだった。以下、「残業や休日出勤の実態」が27%、「給与水準や平均年収」が25%などと続いた。
入社前にもっと知りたかったこと
調査結果から、新入社員の「期待を下回ったポイント」や「入社前後のギャップ」、「入社前に知りたかったこと」は、いずれも仕事内容に関する項目が上位であることがわかった。入社後にマイナスのギャップが大きいと早期離職にもつながり得るため、採用活動では“入社後をより具体的にイメージできる”ような工夫をするなど、新入社員のモチベーションを高められるような施策を検討したい。

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