半数以上の企業が「業績評価」や「評価シート」で人事評価を実施
人事評価について、企業に勤務するビジネスパーソンはどのように感じているのだろうか。はじめに、「勤務している会社ではどのような方法で人事評価を行っているか」を尋ねた。すると、「業績評価」が65%でトップとなり、以下、「評価シート」が53.5%、「事前に設定した目標達成度の評価」が47.8%などと続いた。他方、「どのように人事評価を行っているかわからない」が14.5%となり、評価方法が社員に明示されていない企業が1割以上あることも明らかとなった。
半数近くが自社の評価制度に不満を抱いている
続いて、「自社の人事評価について満足しているか」を尋ねた。すると、「満足」が11.5%、「やや満足」が44%で、合計55.5%に。一方、「やや不満」が30.3%、「不満」が14.3%で、合計44.6%だった。自社の人事評価制度におおむね満足している人が過半数を超えたものの、不満を持つ人も4割を超え、半数近い結果となった。「評価基準が不明確」であることが、人事評価への「不満」につながっている
また、自社の評価制度について、「不満」または、「やや不満」と回答した人を対象に、「自社の人事評価について不満に思うこと」を尋ねた。その結果、「評価の基準が不明確」が48.3%で最も多く、以下、「評価結果が報酬に反映されない」が30.9%、「評価する人によって厳しさに差がある」が28.1%と続いた。評価基準が明確に設定されていないことが、社員の不満につながりやすいと予測される。「不満」を抱える人の6割が、評価結果の反映のされ方を「知らない」
続いて、「評価結果が給与や待遇にどのように反映されるか知っているか」を尋ねた。すると、全体では「知っている」が55.5%、「知らない」が44.5%となった。この結果を“人事評価に対する満足度別”に見ると、「満足」(「満足」と「やや満足」の合計)とした人では、「知っている」が67.6%、「知らない」が32.4%だった。一方、「不満」(「不満」と「やや不満」の合計)とした人では、「知っている」が40.4%、「知らない」が59.6%となった。人事評価制度に不満を抱いている人は、満足している人と比べて、「評価結果が給与や待遇にどのように反映されているのか」を知らない割合が高いことがわかった。