約8割が転職を検討したと回答。「転職が常識」の時代に
まず、転職を考えた経験の有無を調査した。「転職を考えたことがあるか」の質問に対しては、全体の81.4%が「はい」と回答。「実際の転職の有無」に対しても、半数以上にあたる52.4%の人が「転職した」と回答した。また、「現在転職活動中」との回答も15%あった。これらの結果から若者の意識として、転職は当たり前になっていることがわかる。転職しなかった理由第1位は「考え方が変わった」から
転職が当たり前になっている一方で、実際には「転職しなかった」人も32.6%存在する。「転職しなかった理由」を質問したところ、最も多かったのが「考えが変わった」で40.6%。次いで「同僚からの言葉や激励」が19.1%、「パートナーからの言葉や激励」が12%、「上司からの言葉や激励」が7.6%となった。具体的なエピソードについて聞くと、「上司に相談に乗ってもらい、考えが変わった」「もう少し成果が出るまで続けてみようと思った」「社内でのキャリア形成を具体的に提示された」などの回答があった。冷静になって考え直したり、周囲のサポートを受けたりすることにより、転職を思いとどまった若手社員は少なくない。
約半数が「自分のスキルアップに繋がること」を仕事上大切にしている
調査対象者全員に「仕事をする上で大切にしていること」を聞いたところ、約半数の49.3%が「自分のスキルアップに繋がる」と回答。次いで「自身の強みが活かせる」が41.9%、「誰かの役に立てる」34.6%、「仲間からの信頼を得る」で20.4%、「勤務時間や曜日を選べる(フレックス勤務)」が16.9%となった。若手社員にとって仕事をする上で大切なのは、自分自身の価値を見出し、誰かの役に立つことのようだ。「福利厚生の充実」や「評価の納得性」などを求める若手社員たち
では、自身の希望する働き方を実現するため、会社に対してどのような改善を望んでいるのだろうか。「現在の職場に改善して欲しいこと」について聞いたところ、「福利厚生の充実」が29.4%と最も多かった。次いで、「評価の納得性」が17.9%、「インセンティブや表彰制度」が15.8%、「仕事量や難易度、責任の大きさ」が15.1%、「上司のマネジメント」が11.3%、「会社や業界の意義や価値を明確化すること」が6.9%となった。具体的には、「社内で目立たない業務をする社員への評価制度の確立」、「日々成長できる体制作り」、「働きに応じた給料アップや有給の取りやすい環境」などの回答が挙げられた。若者が意欲的に働ける職場環境を、企業側は整備していく必要がありそうだ。