地方の専門人材不足を背景に新規事業立ち上げ
人材不足が社会的な課題となっている現在、地方の人手不足はより深刻な問題となっている。MAKOTO WILLと宮城県丸森町は、地域課題を解決するためのプログラムを協働で進める中で、都市部人材の中から副業希望者を募り、東北の地方企業とマッチングさせるという新たな事業の開始を宣言した。事業を共にするのは、インターネットを活用した総合人材サービスに取り組む、株式会社groovesだ。今回の事業は、groovesが運営する副業イノベーションプラットフォーム「SkillShift(スキルシフト)」を通じて展開する。これにより、都市部の副業人材を活用した東北の人材不足解消と人口の創出を目指す。MAKOTO WILLが東北で起業家支援を行う中で感じた大きな課題が、地方都市におけるマネージャークラスの人材不足だ。地上企業の成長を阻害する要因の一つとも言われており、起業家が求める経験豊富な人材が地方に少ないことが本事業立ち上げの背景にあると言う。
都市部人材と地方企業のマッチングを行い、地域活性化を目指す
専門スキルを持った都市部人材と地方の中小企業を転職や移住をすることなくマッチングさせるというITを軸とした「SkillShift」の取り組みは、政府の成長戦略としても採択されている。掲載した求人広告への応募率が99.4%に上ることからも、地方での兼業・副業を後押しする動きが強まっていると言える。都市部の人材は、直接移住することなく、自分のスキルを人手不足で悩む地方企業で活かすことができるため、仕事を通して社会貢献することができる。都内で積んだ経験やノウハウを地方に還元することで、地方都市にも新たなアイディアが生まれることが期待される。