2014 FIFA ワールドカップブラジル大会は、4強が決まり、いよいよ準決勝、3位決定戦、決勝を残すのみとなりました。ブラジル、ドイツ、アルゼンチン、オランダのどこが優勝してもおかしくないチームが、順当に勝ち上がったと言えます。ただ、決勝トーナメントに入ってからのこれまでの試合経過では、延長戦に突入した試合が全12試合中の半数の6試合もあり、さらにその半分の3試合はPK戦にまでもつれ込む混戦となっています。残り4試合、まだまだ寝不足は続きそうですね。
 さて、前回に引き続き、今回も4月下旬にHR総研が実施した調査データをもとに、2015年新卒採用の現状を報告いたします。今回のテーマは、「内定」です。

内定出しは2014卒採用よりもさらに前倒しに

4月下旬時点での企業の採用計画数に対する内定者数の割合(内定充足率)を、過去2年間の同時期と比較してみました[図表1]。
 まず見ていただきたいのは「0%」の割合です。2013年卒採用と比較して、2014年卒採用では53%から38%へと15ポイントも減少しましたが、2015年卒採用ではさらに3ポイント減少し、4月末の段階で内定者がゼロの企業の割合は35%にとどまりました。「1~10%」の割合も前年よりも減少しており、それ以上の内定充足率の企業の割合が増えていることになります。選考スピードと内定出しが早くなったと言われた昨年よりも、さらに前倒しが進んでいることが分かります。
第40回 2015年新卒採用の現状~「内定」について~
内定充足率を企業規模別に見てみましょう[図表2]。1001名以上の大企業では、「0%」の企業はわずか13%しかありません。逆に言えば、9割近い企業が内定出しを始めていることになります。一方、中堅・中小企業では内定出しを始めている企業は6割前後にとどまります。ただし、「91%以上」の割合を見ると、大企業18%、中堅企業17%、中小企業15%と、企業規模による差はそれほどないようです。
第40回 2015年新卒採用の現状~「内定」について~

3月までに内定出しピークの企業が増加

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