トップの意識

寺澤: まず、データの中で「変革型」とそれ以外で大きな差が出ているのが、【戦略・トップの姿勢】です。変革型イノベーション企業はトップの志向に相当左右される傾向があると思いますが、結果を見て、どのように感じられますか。

田島氏: トップの姿勢とイノベーションのタイプは完全に連動しています。やはり、トップの方に動いていただく必要があると思います。

寺澤: これは人事の方からすると、逃げの理由になるというか、「トップがイノベーティブなことを認めないから変わらない」という言い訳になるところもあるのかな、と思います。ただ、ビジョン・ミッションを語ってくれるトップを生み出すために、人事は何ができるのか。トップにどのように働きかけていけばいいのか。その辺りはいかがでしょうか。

田島氏: まずはトップに問題意識を持っていただく必要がありますので、現状、自組織がいかに変革型イノベーションを生み出すことができていないか、ということ、またイノベーションを創出する人材がいかに育っていないか、客観的データで可視化して、トップを説得することが必要だと思います。

寺澤: 実際、トップからビジョン・ミッションが下りてきた時に、人事としてそれを普及させ、実現するための組織や制度や仕組み、あるいは組織風土の改革をしなければいけないということですね。

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