入社前教育の目的は「マインドチェンジ」
入社前教育を実施する企業が増えていますが、そもそもなぜ入社前に教育をするのでしょうか。即戦力として働いてもらうためでしょうか。企業の回答を見る限り、そうではないようです。確かに「業務知識・スキルの早期取得」(23%)や「早期戦力化」(15%)という回答もありますが、意外と少数派です[図表4]。
最も多いのは「学生から社会人へのマインドチェンジ」(75%)であり、「内定者のモチベーション維持」(62%)が続いています。「自社への帰属意識」(44%)、「同期入社の結束感」(38%)などの回答を見ると、内定者の意識に関わるものが圧倒的に多くなっています。最近連続して起こったアルバイト先での不適切な行為のSNSへの写真投稿などを見ると、知識やスキルといったこと以前に、「学生から社会人へのマインドチェンジ」の必要性がさらに増しているように感じますね。