プロフェッショナルの3要素

これからの人事のキャリアアップの方向性
アキレス 日置さんに同意するのは、人事が楽しくてやりがいのある仕事だという点です。しかしキャリアという点でわたしは日置さんと対極にあります。

わたしは20代に仕事をしておらず、留学、結婚、子育て、そして翻訳をしていました。30代になった1980年代に富士ゼロックスで異文化コミュニケーションのコンサルタントとしてキャリアをスタートしました。そして30代後半から外資系金融の会社で経験を積みまた。最初は人材開発を手がけていましたが、採用や組合交渉などもするようになり人事の仕事の幅を広げていきました。

キャリアの転機になったのは住友スリーエムとの出会いです。この会社は外資ですが、メーカーです。それまで金融系の会社ばかりやっていたので、モノづくりを知りません。多くを学び、視野が広がりました。その後にあおぞら銀行、そして資生堂の執行役員になりました。そして経営の視点で3年後、5年後の先を読むことを学びました。そして今年の3月にフリーになりました。

このように自分のキャリアを振り返って思うのは、計画的と言うより、与えられたチャンスを活かす創発的な形でキャリアを形成してきたと言うことです。

さて本日のタイトルにある「人事のキャリアアップの方向性」ですが、わたしはプロフェッショナルの3要素を上げたいと思います。まず専門性です。できればその分野でトップ5に入るレベルを目指してもらいたいと思います。ただし専門馬鹿にならないでください。

次に変化に見合ったスキルを磨くことです。10年前のスキルはいま通用しません。3年前のスキルでも通用しないかもしれません。IT革命は現在進行形で変化を生み出しているので、本当のプロはいま必要なスキルをつねに磨き続けています。

最後が人脈です。わたしの経験でも人から学ぶことがとても多かったですね。真摯に接することによって学び、人脈が広がっていき財産になります。

また経営の視点と戦略的思考を身につけることも重要です。人事は上に行くと経営に近づいていきます。わたしは経営者に「これは人事の問題だな」と言われると、「これは経営の問題です」と言い返すことがありましたが、経営と人事は近しい関係にあるのです。

経営人事パーソンの特徴

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