企業への改善要望:「サイレント」「圧迫面接」「交通費」などさまざまな意見が

就活を通して、「企業側にこれは改善してほしいと感じたこと」を聞いたところ、こちらもさまざまな意見が寄せられました。カテゴリーごとに分類し、代表的なコメントを抜粋して紹介します。やはり合否連絡のない、いわゆる「サイレント」に対するコメントが多い一方、「お祈りメール」についてのコメントはほとんどありませんでした。「サイレント」と比べれば、“連絡があるだけまし”ということなのでしょう。

また、早期化・長期化している採用・就職スケジュールに関する要望、圧迫面接やグループディスカッションに関するコメントなども多く見れらます。心当たりのある企業は、ぜひ改善の方法をご検討ください。

【スケジュール】
・選考が早まっていることで研究がやりにくいので、従来のような選考スケジュールで行ってほしかった(理系、京都大学)
・学業に支障が出るので、なるべく簡潔にしてほしい。 もしくは、全企業または業界内で選考をまとめて行ってほしい(理系、東北大学大学院)
・エントリー時期を統一してほしい(理系、埼玉大学)
・採用スケジュールを最初に教えてほしい(理系、新潟大学)
・内定承諾期間を延ばしてほしい(理系、東京理科大学)
・あまりにも長い選考フロー(文系、大阪大学)
・選考時期が早過ぎる(文系、京都教育大学)
・次回選考のスケジュールは直前に言われても調整が難しいことがあるので、余裕を持って調整してほしい。午前の対面面接は前泊が必要になるので午後の枠も用意してほしい。交通費は十分に支払ってほしい。支給額が固定なら事前に金額を教えてほしい。居住地からの固定額で実費の半分しか出ない企業もあった(理系、名古屋大学)
・締め切りまでは必ずメールなどでリマイドしてほしい(文系、明治大学)

【服装】
・服装を指定せずに開くイベントはやめてほしい(理系、静岡大学大学院)
・服装を明記してほしい(理系、東京理科大学大学院)
・身だしなみをしっかりしてほしい(理系、千葉工業大学)

【説明会】
・説明会などでの現場社員へのインタビューに関して、受け答えが詰まる場面が散見されました。準備時間の短さなどを考えると難しい部分もありますが、質問内容などの伝達が前もってされていれば、スムーズに進むかもしれないと思いました(理系、徳島大学)
・動画選考について説明会で質問しても、「私はその世代じゃないので……」と言われることがしばしば(文系、東洋英和女学院大学)
・現場の社員との連携が取れていない企業が多かったので、質問会などをするのであれば準備しておいてほしい。悲しかったです(文系、中央大学)
・説明会兼1次選考とする企業は受けづらいと感じた(文系、同志社大学)
・年収や福利厚生についても赤裸々に語ってほしい(文系、大阪大学)

【面接】
・面接はオンラインでなく対面で実施してほしい(文系、同志社大学)
・対面面接のほうがよいと感じた(理系、立命館大学)
・圧迫面接をされた場合は学生側の志望度が下がるため、改善してほしい(文系、関東学院大学)
・圧迫面接はイメージも悪くなるため、やめてほしい(文系、早稲田大学)
・面接のとき、明らかに無愛想になるのはやめてほしい(文系、千葉大学)
・もっとオンライン面接を採用するべき(文系、大東文化大学)
・遠方の就活生に対しては、最終面接までZoomでの実施を許可してほしい(理系、宮崎大学)
・面接時に急用以外でスマホをいじらないでほしい(文系、文京学院大学)
・最終面接の数日前にキャンセルすることはやめてほしい(文系、南山大学)
・グループディスカッションは選考基準が明確でないことや、グループメンバーの顔ぶれなど運に左右される面もあるため、実力以外のところで落ちる可能性がある選考方法と感じた(文系、学習院大学)
・プレゼン形式など、特殊な形の面接がある際は募集段階で提示してほしい(文系、青山学院大学)
・対面選考の場合は交通費を支給していただきたい(文系、都留文科大学)
・オンライン面接で通信状況が悪かった際の対応を改善してほしい(理系、広島大学)
・面接と面接の間が長い(理系、県立広島大学)
・学生がどんなことを言っても、一つの意見として笑顔で聞いてほしい(文系、関西学院大学)
・面接の回数が多く、選考期間が長い(文系、早稲田大学)

【試験】
・1社ごとに1回の適性検査を受験するのはつらかった(文系、早稲田大学)
・WEBテストを使い回せるようにしてほしい(文系、名古屋大学)

【合否連絡】
・インターンシップ選考の通過連絡と落選連絡は同時にしてほしい(理系、大阪公立大学)
・エントリーシートによる判定結果が遅過ぎる企業があるので、改善してほしい(理系、東京理科大学)
・合否の連絡はなるべく早く欲しい(文系、同志社大学)
・合格者のみに結果を通知するのは待っている間ずっと不安なので、できれば合否にかかわらず教えてほしい(理系、東海大学)
・面接結果のお知らせが1カ月後となるのは遅過ぎると思う(文系、横浜国立大学)
・選考結果の連絡をサイレントで行うところ(理系、静岡大学)
・遅過ぎる選考結果連絡やお祈りメールの通達(文系、広島大学)
・サイレント落選はやめてほしい。メーリングリストを操作するくらいの手間は惜しまないでほしい(理系、名古屋大学)
・いつまでに結果を出すか提示して、サイレントではなくメールや電話で伝えてほしい(文系、関西学院大学)
・最終面接の合否は1週間以内に連絡してほしい(理系、東海大学大学院)
・連絡が来る電話番号を事前に教えてほしい(文系、早稲田大学)

【その他の対応】
・本社に赴かなければならない際、常に交通費の支給の有無を書いておいてほしい(理系、佐賀大学)
・選考に関係あるイベントなのに、「関係ありません」と言わないでほしい(理系、関西大学)
・メールには返信してほしいし、電話で不在着信が入っていたら折り返してほしい。就活生にビジネスマナーを求めるなら、それ相応の態度を取ってほしい(理系、横浜国立大学大学院)
・インターンシップの中で見せていただいたスライド等について、大抵の場合、内容をすべてメモ・記憶することができないので、事後配布していただきたい(理系、東京工業大学)
・配属部署を限定した上で内々定として受け入れたなら、その後に難しいと言わないでほしい(文系、岐阜大学)

これから就職活動を始める後輩に伝えたいこと

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