わかりにくい構造のホームページは学生に不人気

「就活学生4000人による企業の2014採用活動通信簿」
次に、学生の評価の高い採用ホームページは、文系トップが昨年に続き電通、理系はNTTデータとカゴメが同数でトップだ。カゴメも2年連続でのトップ。電通は「すごくデザインに凝っていて、社員の紹介もあり、事業説明もあり、情報が多くて良かった」などと好感を持たれている。NTTデータも「レイアウトの見やすさ。レスポンスの良さ。内容の詳しさ。無駄がない」などと支持された。電通とNTTデータのいずれも、サイト構成がわかりやすいこと、社員・仕事紹介が豊富なこと、そして社長メッセージを掲載していることが目を引く。

 一方、学生の評価の低いホームページはどういうものだったか。いずれも大手企業だが、文系ワーストのN社は「採用専用のwebページの内容が薄く、わかりにくい」「具体的な内容が少なかった」「メールがしつこい」など散々な評価だ。また、理系ワーストのH 社は「どのページに何が載っているか非常にわかりづらく、同じページを何度も行き来してしまった」「仕事の内容がわからない」など、こちらも散々だ。学生の評価に強く関係しているのは、内容もさることながら、使い勝手やわかりやすさ。評価の高い電通とNTTデータは、全ページにタグメニューをつけるなど、どこからでもどこにでも行ける仕組みになっており、わかりやすい。

 この点にも関連するが、学生のスマートフォン利用状況の2年比較調査を行った結果、文系では93%、理系でも86%がスマホを利用していた。理系ではスマホを持っていてもWeb利用はまだPCを使う学生が多いが、文系では多くの学生が就職活動のかなりの割合をスマホでやっている。採用ホームページのスマホ対応をもっと考えるべきだろう。

Facebookならではの内容を工夫したページが高評...

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