これからの5年間で30~50%の人材が定年を迎える
世界の先進国の企業でこれからの5年間で30~50%の人材が定年を迎えます。その中でも一番の問題は、組織、組織のテクノロジーや沿革をもっとも熟知している中間管理職、上級管理職の定年です。この問題に対する企業の選択肢は2つ、自社内でシニア人材を育成するか、社外からシニア人材を採用するかのいづれかです。
多くの企業はシニア人材の80~90%を社内で昇格させる方法を取りますが、この方法は以前より難しくなっており、なかなかうまく行きません。
昔ながらのリーダーの育成法は時間がかかり過ぎて、将来に必要な人材の育成につながらないからです。
人材育成を加速するアクセラレーションプール
DDIは従来の後継者育成計画が機能しないことを確信しています。従来は上級職に就く候補のリストを作成していましたが、この後継者リストは往々にして機能せず、多くの時間とお金が無駄になりました。DDIが提唱する良い戦術とは、ハイポテンシャル人材の育成を加速するアクセラレーションプールを確立することです。これはある特定のジョブに基づくものではなく、ジョブレベルに基づいた人材プールです。
アクセラレーションプールにおいて、ハイポテンシャルな人材の育成は、はるかに効果的なトレーニングとコーチング、そして組織内を戦略的に異動させることにより加速されます。 アクセラレーションプールは、特別なトレーニングや短期間での昇格という機会を生かすことのできる有能な少人数の人材プールに、経営者の意識と取り組みを集中させます。
Know what you want.
ハイポテンシャルな人材の育成を加速するためには、以下の3つが必要になります。1つ目は、何を求めているのかを知ることです。どのようなコンピテンシー、経験、知識、そして個人特性が、今日のそして明日の成功に必要なのかを特定することです。
多くの組織で過去に定めた職務内容がいまだに使われています。往々にして組織が変革し、成長し、そして成功するためには、現在職務に就いている人々とは異なるスキルや経験が必要になります。
参考資料ダウンロード:The CEOs Guide to Talent_Management