3)採用活動のデータ分析の取り組み
また、「データ」を可視化するだけではなく、より効率的な採用を実現するためには分析に取り組む必要があります。A群の60%は、採用経路別の費用対効果の分析、採用戦略に役立てるためのデータ分析を行っており、B群と比較すると20ポイント以上の差がでました。


採用担当者約100名の回答に見る、「採用に強い企業」の取り組み(前編)
採用担当者約100名の回答に見る、「採用に強い企業」の取り組み(前編)


マーケティングの世界では、インターネット広告やアドテクノロジーの登場によって、広告効果の可視化と効率化が進み、本当にターゲットとしたい消費者に対し、よりきめ細かく、行動や感情の理解に基づいたコミュニケーションが行われています。

今、採用の世界でも、採用経路が増え続け、HRテクノロジーが登場したことで、マーケティングの世界と同じことが起こりつつあります。強い採用のためには、採用経路ごとの採用コスト(総額・単価)や、人材紹介会社ごとのパフォーマンス分析など、現在の採用活動を可視化し、リソースの再配分の余地を見つけることが重要です。
採用に先進的な取り組みをしている企業では、採用に関する業務を一元管理し、データで可視化・分析するための、HRテクノロジーツール、採用管理システム(ATS)の活用が進みはじめています。本アンケートでも60%が「採用を強くしていくために、今後、HRテクノロジーツールの導入を強化したい」と回答するなど、注目が高まっています。次回は、採用を強くするための「HRテクノロジーツール」の活用について解説していきます。
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