6割の就活生がキャリアは「自身で主体的に選択したい」と回答
VUCA時代と呼ばれる現在、働き手が主体的にキャリアを形成することがますます求められるようになっている。6月よりインターンシップの広報が解禁となるが、25卒生は「キャリア形成」をどのように捉えているのだろうか。はじめに学情は、「キャリア形成の意向」について尋ねた。すると、「自身で主体的に選択したい」が29.8%、「どちらかと言えば自身で主体的に選択したい」が34.4%で、合計64.2%がキャリアの選択は自身が主体となって行いたいと考えていることがわかった。
一方で、「就職する企業に委ねたい」は3.1%、「どちらかと言えば就職する企業に委ねたい」は12.5%で、合わせて15.6%だった。「就職する企業に委ねたい」とした学生は、「自身で主体的に選択したい」とした学生の4分の1以下となり、自律的なキャリア形成を望む学生が多い様子がここからもうかがえる。
自由回答では、「自身の強みを活かせる仕事をしたい」や「多様な働き方があるため、その時々の自身の関心や優先度に応じてキャリアを築いていきたい」、「1社で働き続けるかわからないため、どこに行っても通用するスキルを身につけたい」などの声があったという。
8割以上はジョブ型採用に「興味がある」と回答。その理由は
次に同社は、「『ジョブ型』採用に興味はあるか」を尋ねた。その結果、「興味がある」は44.6%、「どちらかと言えば興味がある」は36.8%で、合計81.4%だった。8割を超える学生が「ジョブ型」採用に興味をもっていることが明らかとなった。自由回答では、「仕事内容が明確だと、希望するキャリアを築けるかイメージがしやすい」や「ジョブ型のほうが専門性を磨くことができると思う」などの声が聞かれたという。
「ジョブ型採用」への関心は前年調査から13.8ポイント増に
また同社によると、前年同時期(2024年卒学生対象)の調査結果では、ジョブ型採用に「興味がある」は27.6%、「どちらかと言えば興味がある」は40%で、合計は67.6%だったという。今年は前年と比較すると13.8ポイント増加しており、昨年より「ジョブ型採用」への関心は高まっていた。「ジョブ型インターンシップ」にも8割が参加意向を示す。
最後に同社は、「職種別に、具体的な仕事を体験できる『ジョブ型』のインターンシップがあれば、参加したいか」を尋ねた。すると、「参加したい」(40.9%)と「どちらかと言えば参加したい」(37.9%)の合計は77.9%と、8割に迫った。自由回答では、「実際に仕事を体験することで、仕事のイメージを具体化したい」や「ジョブ型は仕事内容が明確だからこそ、入社前に適正を確かめることが必要だと思う」、「実務を通して、職種で必要な能力があるか見極めたい」などの声が聞かれたとのことだ。