<調査について>
調査時期:2016年1月
有効回答:400人
「給与体制」「休日・休暇の取得」「残業時間」の評判・口コミを重視している人が多い
転職を経験した20~59歳の正社員の男女400名にアンケート調査を行った結果、「口コミや評判は調べない」と回答したのは、全体のわずか13.3%でした。つまり、8割以上がインターネット上でさらなる情報収集をしているということがわかります。 また、調べる際に重視する項目は、1位が「給与体制」(53.0%)、次に「休日・休暇の取得」(29.0%)、「残業時間」(27.3%)が続きます。募集要項に記載されている項目ではあるものの、待遇面やワークライフバランスの実態についてしっかり把握しておきたい人が多いようです。 さらに、「福利厚生」「人間関係、社員の人柄」も、それぞれ15%以上が重視している結果に。全体的に、「働きやすい環境が整っているかどうか」を調べる傾向にありました。2割以上がネガティブな評判・口コミを見て応募をやめている
インターネットの情報で重視する評判・口コミとして挙げられた上位6項目すべてにおいて、全体の2割以上が「ネガティブな評判・口コミを見つけた場合に応募をやめる」と回答しています。上位3項目については軒並み30%以上が「応募をやめる」と回答しましたが、5位の「人間関係、社員の人柄」については、全体の44.4%と半数近くを占める結果に。制度や数字のように形として表せない項目は、より口コミが重視されているようです。まとめ
企業の口コミサイトで手軽に情報を調べられるようになった現在、転職活動の最初の時点で情報収集をすることが当たり前になっています。もちろん、口コミの内容は、投稿者の主観に左右されるものであり、その受け取り方も人それぞれの感性によって異なるもの。しかし、悪い情報が書かれていた場合、応募自体をやめてしまう人がいることは確かなようです。口コミという不確かな情報によって、多くのいい人材に出会える機会を失わないためには、それをカバーするような情報を公開するなど、対策を立てるといいでしょう。例えば、「残業が多い」という場合には、「残業時間削減を目指し、効率化を推進中」など、改善への取り組み状況を一言加えるだけで印象は変わります。また、「人間関係、社員の人柄」といった、数字や制度の明文化のみでは表現しきれない側面については、社員のインタビューコメントなどを掲載する工夫で、リアリティを持って実態を伝えることができるでしょう。
できる限り多くの応募者と出会い、よりマッチする人材の採用につなげるためには、こうした発信の工夫をすることも必要と言えるでしょう。
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